政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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政治学A(中京豊田/2008春・水2)の記事一覧
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2008
07/23
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

試験の結果について 

本日(7/23)定期試験を実施しました。すでに採点を終え、成績表も提出しましたので、その結果について、統計的データを公開するとともに、若干のコメントも付しておきます。

今回の受講生にとっては、自己評価の参考になると思います。来期以降の受講生にとっては、科目受講の参考になるかと思います。


受講者数 72名
受験者数 54名   (試験受験率  75%)

試験(60点満点)の平均点 50.8点 (※残り40点はレポート点 10点×4回=40点)

仮に試験の成績が平均点だったならば、レポート点で10点を越えれば単位取得となる。


レポート点(40点満点)と合わせた合計点(100点満点)による合否。

                (構成比 対受験者数)
S(90点以上) 24名   (44.4%)
A(80点以上) 12名   (22.2%)
B(70点以上)  7名   (13.0%)
C(60点以上)  4名    (7.4%)
D(60点未満)  7名   (13.0%)
F(不受験)    18名      (-)

合格率(対受験者数比) 87.0%

試験を受けた者のうち、87%が合格(=単位取得)。うち、44.4%がS評価であった。A評価以上は、実に66.6%であった。
受講登録だけでなく、きちんと受講すれば、好成績を伴う科目であるといえる。



コメントをいくつか。

1)評価Cの4名の内訳は、レポート点を加えた100点満点中、60点 59点、57点、57点であった。本来ならば60点以上をC評価(合格)とすべきところ、57点までは救済した。ちなみに、50点以下をD評価とした。

ちなみに、評価Cの者4名のレポート提出回数は、計4回のうち、3回1名、2回3名であった。

2)D評価の7名の内訳は、レポート点を加えた100点満点中、50点、49点、37点、29点、28点、15点、10点であった。50点以下は不合格(D評価)とするのが妥当であると判断した。

ちなみに、評価Dの者7名のレポート提出回数は、計4回のうち、2回1名、1回4名、0回2名であった。

D評価の者は試験の点も低いが、1人を除きレポート提出が1回以下であり、レポート不提出のマイナス点が合否を決定づけているといえる。


3)ちなみに、B評価以上の者で、レポート提出回数が4回に満たない者の数は、A評価の者で3回のみ提出が2名、B評価の者で3回のみ提出が2名、2回のみが1名(←ただし、試験はほぼ満点)であり、それ以外の者はすべて4回のレポートを提出している。
S評価の者は全員レポート4回すべて提出である。


総じて言えることは、レポートをしっかり提出したものが、試験の出来がよいという当然の結果である。試験の出来が悪い者こそ、レポート点で稼いで欲しいのだが、結果は、レポートをしっかり提出する者ほど試験の出来の良く、レポートの提出状況の悪い者ほど試験の出来も悪いというものであった。格差社会をテーマとした講義の成績としてはなんとも皮肉な結果であった。
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コメントありがとう。
とりあえず、レポートを4つとも出している人で不合格者はいません。
ちなみに来期は八事キャンパスでの授業です。
  by TakahashiHajime
 春学期、ありがとうございました
試験を受けての感想を書きこませてもらいます。

個人的に後半(残り15分ぐらい)になるにつれて集中力が途切れ、教科書から引っぱり出すのに手こずりました。ノートが意外と役に立たなかったことも要因だとは思います。
後半の方が前半に比べ、短い文章なのに要約範囲が広く、非常に手間でした。事前に教科書に目を通したのに甘かったことも痛感しました。

結果を見て、しっかり授業を受け、課題をちゃんとこなした人たちが報われる形になったのでよかったです。
自分は…、出来るだけ良い成績であることを願うばかりです…。
先生の自分に対する評価、「ものすごく」期待してます(笑)

来期、も受講する予定なのでその際はよろしくお願いします。
ありがとうございました。
  by S.Y.(現社2年)
Posted on 11:58:24 «Edit»
2008
07/09
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第13,14回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義 第13 回~第14 回

『 格差社会から成熟社会へ』 を読む
• 福祉社会
• 労働社会
• 株式社会(経済社会)
• ミクロ社会(生活社会)

格差是正の論理
• 福祉政策と福祉社会(福祉レジーム)

• 労働政策と労働社会

• マクロ経済政策と株式資本社会

• 地域政策、教育政策・・・・とミクロ社会


成熟社会における市民政治
• 市民社会
• 市場経済
• 政治的決定権力

• 市民社会の成熟と民主主義との関係
• 市場経済と民主主義との関係
• 政治的決定権力と民主主義との関係


市民社会・市場経済・政治的決定
• 市民社会の成熟≠民主主義の成熟
– 民主主義成熟には政治的契機が要る

• 市場経済≒自由民主主義
– 親和性、相互規制、相互支持

• すべての政治的決定≠民主主義
– 民主主義手続きを通過しない政治的決定が大多数


市民社会の成熟とは?
• 社会的資本
– 相互利益のための調整と協力を容易にする、ネットワーク、規範、社会的信頼

• 社会的資本∝市民度
• 社会的資本⇒民主主義

• 民主主義の成熟と社会的資本の関係


社会的資本と民主主義
• 社会的資本が民主主義の成熟をもたらすプロセス
• 民主主義的経験が社会的資本の蓄積を促すプロセス

• 12 人の優しい日本人を材料に
– 強制された民主主義的経験と社会的資本の蓄積
– 人的資本の蓄積と民主主義的経験


EXITできないからVOICEする
• 密室に閉じ込められた12 人
• 評決を出すまで退出(EXIT)できない
 ⇒討論(VOICE)せざるを得ない

• 討論と決定の制度的強制という契機
• 強制された政治的経験
• こうした政治的契機がなければ社会的資本の蓄積は促進されなかった


社会的資本・VOICE・民主主義
• 社会的資本はコミュニケーションと発言(VOICE)のプロセスを通じて、民主主義的経験に動員される。
• 民主主義的経験はコミュニケーション(VOICE)のプロセスを通じて、社会的資本を蓄積する。
• コミュニケーションは退出(EXIT)の可能性が閉ざされている場合に活性化しやすい。(沈黙する場合もある)


コミュニケーションの好循環と悪循環
• 市民的対話の水準の高低
• 人的資本の蓄積度
• 退出の可能性
– 個人的退出が可能⇒発言しない/(発言する)
– 集団的退出が可能⇒退出する/発言する

• 社会的資本の蓄積を促すコミュニケーションを強制する政治的契機・制度的契機


市場と民主主義
• 制度としての市場経済
– 人為的な諸制度の複雑なネットワークとしての市場
• 非市場的制度と市場制度
– 企業、契約法、諸制度、国家
⇒諸市場が存在する

• 個人主義的分権システムとしての市場
• 「複雑性の縮減」システムとしての市場
– 個別的意思決定、市場価格、コミュニティと市場


市場を制御するEXITオプション
• 商品を買う/買わない
• 株式を買う/買わない(売却する)

• 他商品・他企業に乗り換える(競争メカニズム)

• 自由な離脱=市場
• 離脱オプションの存在⇒企業間の競争


市場を制御するVOICEオプション
• 消費者からの苦情やモニタリング
• 株主による意見表明
• 従業員(労働者)による意見表明

• 不満を解消(品質を改善)する(改善メカニズム)

• 発言する顧客/離脱する顧客
• 発言オプションの存在⇒企業側の社会的応答


市場を制御する自由主義と民主主義
• 発言オプション∽民主主義原理
• 離脱オプション∽自由主義原理

• 討論による改善
• 競争による改善

• 市場経済の制御≠国有化、民主的規制
• 市場経済の制御=(自由主義+民主主義)
– 株式会社制度や企業情報公開、自由な離脱/自由な発言、株主総会、労働組合、消費者運動


自由主義社会としての市場社会
• 決定権の分散システムとしての市場
– 個人的選択/決定(自由と責任)
– 複雑性の縮減

• 悪魔のひき臼と共同体的規制
– 経済的自由主義と( 共同体的) 社会防衛
– 市場社会と( 共同体的) 制度的制御
– 不確実性の縮減


市場社会と民主主義
• 市場社会と自由主義国家への「あとからの追加」としての民主主義

• 自由主義国家=責任政党制(と立憲主義)

• 多数者の利益⇒競争的政党制⇒政府
• 市場社会⇒個人の平等な権利と機会の平等⇒選挙権要求へ
• 民主主義は、競争的な社会による論理的な要求


市場社会と議会と政府
• 責任政党制とそれに基づく政府は、市場社会の要求でもあった

• 議会と政府とは
– 決定権力を民主主義的に制御するメカニズム
– 民主主義的圧力を制度的に制御するメカニズム

– 市場社会における多数者の利益の変動に反応する政府

– 不確実性の縮減(信用)メカニズムとしての立憲主義


市場社会の制御
• 離脱による制御と発言による制御

• 自由主義的制御と民主主義的制御

• 二つの原理を具体的制度へと設計し実現する
• 制度はいつでも改善に対して開かれている


決定権力の責任と制度的制御
• 複雑化する社会における諸決定の分散
• 決定権者のアカウンタビリティが問われる
– 重大決定であればあるほど社会的責任が問われる
• 離脱と発言を通じて

• 制度的に制御することによる不確実性の縮減
– 立憲制、責任政党制、契約法制、経済法制、労働法制、社会福祉法制 、、、、


市場社会と平等主義
• 市場社会を前提とした平等主義の追求
• 制度的制御を通じた平等主義の追求
• リベラルデモクラシーの枠内での平等主義の追求


• 市場社会と共同体的規制という永遠のテーマ


多元的、多層的、分権的制御
• 複雑性の縮減
– 自由と競争、価格評価、品質評価

• 不確実性の縮減
– 企業における責任経営者制、法制的規制

• 政府間システムの競争と法制的規制


社会的資本の好循環
• 民主的な意思決定という公共への関心
• 自由な意見形成という個人的関心

• 発言⇒信頼と妥協に基づく選択
• 非妥協的選択⇒離脱

• 離脱と発言のバランス
• 自由な意見の形成と意見の修正


過剰蓄積抑止のための制度的制御
過剰蓄積は抑止できるのか?

• 複雑性の縮減メカニズム(=市場社会)の中で実現される諸決定の帰結

• 共同体的規制と制度的制御の設計次第

市民の成熟と政治的契機
• 社会的資本の蓄積を促すような制度的強制

• 人的資本の交流を促すような政治的契機

• 発言の権利と離脱の権利の適切な保障

• 適切な制度の設計と不断の改善


改革型談合について(補論)
• もたれあい型談合(政官業の癒着)
– 業者への過剰利益保障
– 政治家や公務員へのキックバックや便宜
– 税金の無駄遣い
• 改革型談合(政治リーダーによる業の制御)
– 業者への適正価格の強制
– 首長(官の政治的リーダー)による改革行為
– 住民利益の優先


地方行財政改革というミッション
• 財政再建
– 信用と安定性の回復(不確実性の縮減)

• 業の利益と民の利益
– 「不適切な減額が行われているので損害はない」

• 政治的リーダーシップと高い行政能力と業界からの自立


成熟社会における地方自治

• 実力主義でなおかつ平等主義

• 冷酷じゃなくて、冷徹なリーダーシップ

• 人々を幸せにする政治

⇒共同体的規制に関わる制度と運用の改革

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Posted on 11:56:45 «Edit»
2008
07/02
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(2008春) レポート課題(その4) 

政治学A(レポートその4/2008春)

■テーマ 
授業で学んだことをレポートせよ。

■提出日 7/16の授業時 (遅れて提出の場合には、7/23の答案提出時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)

■注意 引用にあたっては、引用部分をかぎかっこで囲むと同時に、引用文献(著者名、著書名、出版社、出版年、ページ)を必ず明示すること。


レポートの採点基準と提出様式についてはこのリンクを参照のうえ、その指示に従うこと。
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Posted on 11:36:56 «Edit»
2008
07/02
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第12回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第12回

『 格差社会から成熟社会へ』 を読む
• 福祉社会
• 労働社会
• 株式社会(経済社会)
• ミクロ社会(生活社会)

格差是正の論理
• 福祉政策と福祉社会(福祉レジーム)
• 労働政策と労働社会
• マクロ経済政策と株式資本社会
• 地域政策、教育政策・・・・とミクロ社会

株式会社制度の再評価
• 企業とは何か
• 「国有化論」、「民主的規制論」を超えて
• 「企業の社会的責任」論
• 「コーポレイト・ガバナンス」論

• 「オープンな企業」論へ


所有から決定へ
• 「所有」とは「決定権の保有」のことである。

• 「所有による支配」から「決定による支配」へ

• 企業の「決定」への制約
• コーポレイトガバナンス
• 株主・監査役・公的管理機構などからの制約


株式保有と決定権
• 株式持合い制度と株主の決定権

• 株買収と企業

• 株式保有は、資産増か乗っ取りか?
– 資産増の権利は守り、乗っ取りの権利は制約するべき
– 大衆株主の利益⇔多数派株主の専制


株主利益の擁護へ
• 企業の社会的監視の強化
• 社会的存在としての企業へ

• 株式公開制と企業情報の公開
– 国有化、民主的規制から、情報公開と株価変動による社会的制御へ

企業の決定への圧力
• 株式の購入と売却(EXIT)
• 株主総会での意見表明(VOICE)

• 市場経済メカニズムによる企業の制御

• 労働者の利益と企業の決定

• 企業から退職する・就職しない(EXIT)
• 企業内で主張する(VOICE)


労働者の企業ではなく、社会の企業
• 労働者による企業管理には反対

• 全社会構成員による制約が優越する

• 労働者の要求と経営責任


目指すべき企業管理システム
• 大衆株主の利益を守る

• まじめな経営者の利益を守る

• 労働者の利益も守る


株式会社制度と証券取引制度

• 株式会社制度と大衆的な証券取引を基礎とした経済社会へ


---
政治学A(レポートその4/2008春)
 ■テーマ 
授業で学んだことをレポートせよ。

■提出日 7/16の授業時
 (遅れて提出の場合には、 7/ 9の 授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)
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Posted on 14:00:00 «Edit»
2008
06/25
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(2008春) レポート課題(その3) 

政治学A(レポートその3/2008春)

■テーマ 
「格差社会」に関連するテーマを扱った著作を自分で1つ選び、その著作を読んで書評せよ。
関連キーワード 「新しい貧困」、「ワーキングプア」、「フリーター」、「ニート」、「希望格差」、「プレカリアート」、「階級社会」など

■提出日 7/2の授業時 (遅れて提出の場合には、7/9の授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)

■注意 引用にあたっては、引用部分をかぎかっこで囲むと同時に、引用文献(著者名、著書名、出版社、出版年、ページ)を必ず明示すること。


レポートの採点基準と提出様式についてはこのリンクを参照のうえ、その指示に従うこと。
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Posted on 11:17:23 «Edit»
2008
06/25
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第11回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第11回

『 格差社会から成熟社会へ』 を読む
• 福祉社会
• 労働社会
• 株式社会(経済社会)
• ミクロ社会(生活社会)

格差是正の論理
• 福祉政策と福祉社会(福祉レジーム)
• 労働政策と労働社会
• マクロ経済政策と株式資本社会
• 地域政策、教育政策・・・・とミクロ社会

格差是正の論理( 労働社会)
• 労働領域における格差是正の論理を 労働組合運動を手がかりに考察する。 (第7 章)


労働組合とは?
• 「賃金労働者が、その労働生活の諸条件を維持または改善するための恒常的な団体である。」( ウェブ夫妻)

• 労働組合の任務=市場と組織において、労働力という商品の販売・使用条件・報酬をルールづけること。
• 労働契約の内容を規制すること。

労使関係と〈 労働のルール〉 づくり
• 労使関係の制度的調整
• 労働のルールの体系
               P.148. 表1 参照

〈 労働のルール〉 形成への参画
• 相互保険の方法 ( 共済・争議支援による)
• 団体交渉の方法 ( 労使合意による)
• 法律制定の方法 ( 国家や国際機関を通じて)

多様な労働者の有機的連帯へ
• 民間大企業労組の職場闘争
• -2  産業別統一闘争(春闘)
• 官公労の労働基本権回復闘争
• 中小零細企業労組の組織化
• 建設業を中心とした職種別組合の組織化

日本における3.と4.の挫折あるいは停滞


今日の日本の状況
• 民間大企業における企業別労組の衰退(1.)

• 公務・公共部門と中小零細企業分野での労組組織の後退(2.)

• 技能職・専門職労働者と非正規労働者の間での労組の伸張(3.4.)


労働者の階層・類型
• 類型化基準~労働市場・査定・報酬( 賃金)

<5つの労働者類型>
• 民間大企業の正規労働者
• 公務・公共部門の常勤労働者
• 中小零細企業の労働者
• 非正規労働者
• 技能職・専門職の労働者

労働者の有機的連帯へ
• 「労働三権」保障の先進性(憲法)
• 企業を超えた団体交渉の展開と労働協約締結(労組法)

• 労組法7 条の改正

(企業における労働組合の役割)


労組の組織改革の必要
• 産業別・業種別の地方・全国組織の強化、個人加盟労組の拡大・新設、産業別・業種別組織の合同と資源結集、労組専従の確保、技能職・専門職における現場活動と組織化

• 企業内従業員組織(正規労働者組織)から、全労働者組織へ(併存労組の共同、未組織労働者の結集)

新しいルールづくりへの主要課題
• 民間大企業労働者
– 全階層労働者組織の現代的確立が課題
• 公務・公共部門労働者
– 労働基本権回復、査定、公務労働論、民営化対応
• 中小零細企業労働者
– 統一労働協約、産業別・業種別の組織化
• パートタイム労働者
– 基幹労働力化と組織化
• 技能職・専門職労働者
– 多様性に即した産業別・職業別組織化

ナショナルセンターの共同
• 連合
• 全労連
• 中立的労組


• 国際労働組合総連合
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Posted on 15:20:34 «Edit»
2008
06/18
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第10回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第10回

『格差社会から成熟社会へ』を読む
• グローバリゼーションと格差社会
• 資本主義と格差社会
• グローバル市場・多国籍資本・国民国家

• 政治権力と福祉政策、福祉政策の単位としての国民国家

• グローバル市場化による平滑化、新たなグローバル分業と地域経済格差

• グローバル時代における福祉政策の担い手は?

• 格差是正の論理を探る

格差是正の論理を探る
• 福祉社会
• 労働社会
• 株式社会(経済社会)
• ミクロ社会(生活社会)


格差是正の論理
• 福祉政策と福祉社会(福祉レジーム)

• 労働政策と労働社会

• マクロ経済政策と株式資本社会

• 地域政策、教育政策・・・・とミクロ社会

格差是正の論理(福祉 社会)
• 生活領域における格差是正の論理を福祉を手がかりに考察する。 (第4 章)


福祉レジーム論
• 家族・国家・市場

日本型福祉社会
• 家族(血縁・地域)を軸とする福祉供給
• 公的な供給の不足の企業福祉による補完
– 高度成長の終焉と家長への高賃金保証の停滞
– 80 年代以降の雇用柔軟化
– 資本主義の過剰貫徹=自由主義的再編

• 資本主義の過剰貫徹=自由主義的再編
• 少子化と高齢化の進行

残余的福祉⇔自由主義レジームにおける福祉

自由主義レジーム
   =労働を通じた所得が福祉購入の源泉

– 貢献原則と自弁原則

退職年齢の自由設計へ
• 60 歳定年制と再雇用制
– 団塊世代の退職による労働力不足
– 少子化による労働力不足

• 高齢者の現役就労と高齢者カテゴリーの再検討

• 高齢者の生産年齢人口への組み入れ
• 高齢者就労と社会イメージの転換

生涯設計自由社会へ
• 65 歳以上の勤労者が納税や社会保険料負担を継続することによる福祉社会の建設へ

• 自由主義的福祉レジームに適合的な社会保障

• 「貢献原則」と「自弁原則」から「連帯」へ


政治学A(レポートその3/2008春)
■テーマ 
「格差社会」に関連するテーマを扱った著作を1つ選び出し、その著作を読んで書評せよ。
関連キーワード 「新しい貧困」、「ワーキングプア」、「フリーター」、「ニート」、「希望格差」、「プレカリアート」、「階級社会」など
■提出日 7/2の授業時
(遅れて提出の場合には、7/9の授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)
tb: --    com: (0)
Posted on 13:30:24 «Edit»
2008
06/17
Tue
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第9回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第9回

『格差社会から成熟社会へ』を読む
• グローバリゼーションと格差社会
• 資本主義と格差社会

• グローバル市場・多国籍資本・国民国家

• 世界市場の再構成(均質化と区分化)
• 新しい地域経済とグローバルな分業
• 福祉政策の単位としての国民国家の限界

福祉政策の単位としての国民国家
• 政治権力と福祉政策
• 福祉政策の単位としての国民国家

• グローバル市場化による平滑化
• 新たなグローバル分業と地域経済格差

• グローバル時代における福祉政策の担い手?

グローバル市場・多国籍資本・国民国家
• 世界市場の平滑化(均質化と区分化)
脱植民地化・脱保護主義化・脱「社会主義」化

• 新しい地域経済とグローバルな分業

 多国籍資本による生産の脱中心化

• 福祉政策の単位としての国民国家の限界

 包摂的福祉国家から競争的国民国家へ

国家権力と福祉政策
• 経済成長と国民国家
• 国民的生産への動員と福祉政策

• 生産への動員のグローバル化と多国籍化(国民国家の権力からの引き離し)
• 資本と労働の脱国境化・脱国民化・脱国家化

再配分の国家( 福祉国家) から
競争的生産への動員のための国家( 競争国家) へ

新しい政治権力と新しい福祉政策
• 国家的な法制単位としての国民国家

• 超国家的な法制の必要
– GATT、WTO、世銀、IMFなどの法制的展開

• 新しい担い手による新しい再分配政策

国際諸機関・国民国家・NGO・NPOなどを含む多層的・多元的な制御

再分配の政治
• 福祉政策と政治権力は一致する?

• パクス・ブリタニカのもとでの金本位制と立憲制 (19世紀半ば)
• パクス・アメリカーナのもとでの為替相場制と立憲制 (20世紀後半 )
• パクス・????の時代における????と????(20 世紀半ば?)

経済成長・再分配・立憲的国民国家
• 経済成長の単位としての国民国家(生産動員)
• 再分配の単位としての国民国家(福祉政策)

• 成長も再分配も、「立憲的単位としての国民国家」として実現されてきた。

• 半面、立憲主義とは「経済領域を憲法の支配から完全に隔離 」することをも意味していた。

立憲主義の外部
• 立憲主義の枠外におかれたもの。

• 中央銀行の立憲主義からの切り離し
• 通貨発行権( 造幣局) の立憲主義からの切り離し

立憲主義と政治権力
• 立憲的単位としての国民国家とはなんだったのか。

• 再分配の政治と政治権力。

• (統一的な)徴税権・通商保障・信用創造

• 防衛と警察と司法(治安と裁判)

徴税・通商・信用と立憲主義
• 立憲的権力と徴税権

• 立憲的権力と通商規制権

• 立憲的権力と信用創造(信用保証)

徴税・通商・信用と連邦憲法としてのアメリカ合衆国憲法

1)徴税  「第一に、連合規約のもとで議会には徴税権がなく、自身の財源がなかった。各州に資金の提供を求めることができても、強制はできない。」

2)通商  「第二に、連合議会には通商規制権がなかった。・・・独立と同時に各州が独自の通商政策をとるようになり、さまざまな通商摩擦が生じる。・・・独立を達成したことによって、 ・・・アメリカ全体としての通商活動が阻害。」

3)信用  「第三に、・・・各州の議会が、徳政令を発布して借金を帳消しにしたり、通貨を濫発したり、あるいは裁判所の判決を無効にしたり・・・。連合議会は独自の行政権も司法権も有しないので、州に対し命令を発してこうした政策を正すことができない。」( 州政府に、通貨鋳造、契約無効、徳政令発布、遡及効を有する法律の制定、関税賦課などを禁止する規定)

国際的法制を考える際に
• 国際的立憲主義

• 国境を越える人権保障と立憲主義

• 国際通貨問題~中央銀行と政治権力

• 国際司法~課税・通商・信用

• 世界連邦憲法と世界中央銀行の創設へ?

マクロ経済政策のあり方
• 第8章を材料に、マクロ経済政策のあり方を考える。

• 自由主義的転換と福祉国家
• 国家介入体制からの脱却


• 行政による管理統制をやめ、資本主義市場を純化
• ナショナリズムから脱却する

戦後国家介入体制と
ケインジアン理論からの脱却
• 価格硬直性の前提から価格伸縮性へ

• 市場への国家介入から市場の自動均衡へ

• 方法論的全体主義から方法論的個人主義へ

• 予想の非合理性から合理的期待へ

新古典派からの批判点
• ミクロ的基礎づけ

• 合理的期待(完全予見)

• 裁量からルールへ

• 相対価格操作政策(市場利用的な経済政策)

現代のケインズ理論
• 価格の伸縮性を前提

• マクロ関数をミクロ的に基礎づける

• 合理的期待や完全予見を仮定する

• 「流動性選好」理論の再発見

松尾の処方箋
• 2 年間の消費税停止と2 年後の10% への引き上げ
 (特定産業への消費税免除)

• 産業自体の福祉的転換
 (市場利用的な福祉政策)

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Posted on 11:30:10 «Edit»
2008
06/04
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第8回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第8回


グローバリゼーションと格差社会
• 第1章 成熟社会への戦略 (碓井敏正)
格差社会化の背景にあるもの

資本主義と格差社会
• 第3章 成熟社会の歴史的位置 (大西広)
「ポスト資本主義社会」としての「成熟社会」

『格差社会から成熟社会へ』を読む
• グローバリゼーションと格差社会
• 資本主義と格差社会

• グローバル市場・多国籍資本・国民国家

• 世界市場の再構成(均質化と区分化)
• 新しい地域経済とグローバルな分業
• 福祉政策の単位としての国民国家の限界


グローバル化と格差社会
・世界市場の成立と資本の多国籍化の進展
・国家像の変化~「国民統合の国家」から「国際的資本競争のための国家」へ
 

「包摂的福祉国家」から「競争的国民国家」へ


資本主義と格差社会
• 急速な蓄積と階級格差の拡大
– 資本蓄積のスピード
– 先富階級と後富階級
 ⇒資本主義初期における階級対立の激化

• 資本蓄積の目標値への接近と所得格差の縮小
– 資本蓄積が進めば格差が縮小する(はず)
            ・・・・なのに、なぜ格差社会化?


資本主義と格差社会
• 先富階級と後富階級
• 「今期と来期の間の時間選好率」の格差

• 格差の固定化こそが問題( 資本蓄積の目標値の格差)
• 時間選好率格差が無ければ所得格差は消滅する(はず)

• 「資本主義がその発展によって解決する問題」ではなく、別種の問題。
⇒格差を是正する「正義」の問題へ (再分配政策?)


福祉政策の単位としての国民国家
• 政治権力と福祉政策
• 福祉政策の単位としての国民国家

• グローバル市場化による平滑化
• 新たなグローバル分業と地域経済格差

• グローバル時代における福祉政策の担い手?



グローバル市場・多国籍資本・国民国家
• 世界市場の平滑化(均質化と区分化)
脱植民地化・脱保護主義化・脱「社会主義」化

• 新しい地域経済とグローバルな分業
 多国籍資本による生産の脱中心化

• 福祉政策の単位としての国民国家の限界
 包摂的福祉国家から競争的国民国家へ


国家権力と福祉政策
• 経済成長と国民国家
• 国民的生産への動員と福祉政策

• 生産への動員のグローバル化と多国籍化(国民国家の権力からの引き離し)
• 資本と労働の脱国境化・脱国民化・脱国家化


再配分の国家( 福祉国家) から
競争的生産への動員のための国家( 競争国家) へ


新しい政治権力と新しい福祉政策
• 国家的な法制単位としての国民国家

• 超国家的な法制の必要
– GATT、WTO、世銀、IMFなどの法制的展開


• 新しい担い手による新しい再分配政策

国際諸機関・国民国家・NGO・NPOなどを含む多層的・多元的な制御


再分配の政治
• 福祉政策と政治権力は一致する?

• パクス・ブリタニカのもとでの金本位制と立憲制 (19世紀半ば)
• パクス・アメリカーナのもとでの為替相場制と立憲制 (20世紀後半 )
• パクス・????の時代における????と????(21 世紀半ば?)


経済成長・再分配・立憲的国民国家
• 経済成長の単位としての国民国家(生産動員)
• 再分配の単位としての国民国家(福祉政策)

• 成長も再分配も、「立憲的単位としての国民国家」として実現されてきた。

• 半面、立憲主義とは「経済領域を憲法の支配から完全に隔離 」することをも意味していた。


立憲主義の外部
• 立憲主義の枠外におかれたもの。

• 中央銀行の立憲主義からの切り離し
• 通貨発行権( 造幣局) の立憲主義からの切り離し


立憲主義と政治権力
• 立憲的単位としての国民国家とはなんだったのか。

• 再分配の政治と政治権力。

• (統一的な)徴税権・通商保障・信用創造

• 防衛と警察と司法(治安と裁判)


徴税・通商・信用と連邦憲法
1)徴税 「第一に、連合規約のもとで議会には徴税権がなく、自身の財源がなかった。各州に資金の提供を求めることができても、強制はできない。」
2)通商 「第二に、連合議会には通商規制権がなかった。・・・独立と同時に各州が独自の通商政策をとるようになり、さまざまな通商摩擦が生じる。・・・独立を達成したことによって、・・・アメリカ全体としての通商活動が阻害。」
3)信用 「第三に、・・・各州の議会が、徳政令を発布して借金を帳消しにしたり、通貨を濫発したり、あるいは裁判所の判決を無効にしたり・・・。連合議会は独自の行政権も司法権も有しないので、州に対し命令を発してこうした政策を正すことができない。」(州政府に、通貨鋳造、契約無効、徳政令発布、遡及効を有する法律の制定、関税賦課などを禁止する規定)
(引用は、阿川尚之『憲法で読むアメリカ史(上)』(PHP新書)より。)


国際的法制を考える際に
• 国際的立憲主義

• 国境を越える人権保障と立憲主義

• 国際通貨問題~中央銀行と政治権力

• 国際司法~課税・通商・信用

• 世界連邦憲法と世界中央銀行の創設へ?



政治学A(レポートその2/2008春)
■テーマ 
テキスト『格差社会から成熟社会へ』の中から、1つの章を選び出し、その章の要点をまとめたうえで、批評せよ。

■提出日 6/11の授業時
(遅れて提出の場合には、6/18の授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)
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Posted on 11:10:17 «Edit»
2008
05/28
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(2008春) レポート課題(その2) 

政治学A(レポートその2/2008春)

■テーマ 
テキスト『格差社会から成熟社会へ』の中から、1つの章を選び出し、その章の要点をまとめたうえで、批評せよ。

■提出日 6/11の授業時(遅れて提出の場合には、6/18の授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)

■注意 引用にあたっては、引用部分をかぎかっこで囲むと同時に、引用文献(著者名、著書名、出版社、出版年、ページ)を必ず明示すること。


レポートの採点基準と提出様式についてはこのリンクを参照のうえ、その指示に従うこと。
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