政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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Posted on 16:44:55 «Edit»
2008
07/23
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

試験の結果について 

本日(7/23)定期試験を実施しました。すでに採点を終え、成績表も提出しましたので、その結果について、統計的データを公開するとともに、若干のコメントも付しておきます。

今回の受講生にとっては、自己評価の参考になると思います。来期以降の受講生にとっては、科目受講の参考になるかと思います。


受講者数 72名
受験者数 54名   (試験受験率  75%)

試験(60点満点)の平均点 50.8点 (※残り40点はレポート点 10点×4回=40点)

仮に試験の成績が平均点だったならば、レポート点で10点を越えれば単位取得となる。


レポート点(40点満点)と合わせた合計点(100点満点)による合否。

                (構成比 対受験者数)
S(90点以上) 24名   (44.4%)
A(80点以上) 12名   (22.2%)
B(70点以上)  7名   (13.0%)
C(60点以上)  4名    (7.4%)
D(60点未満)  7名   (13.0%)
F(不受験)    18名      (-)

合格率(対受験者数比) 87.0%

試験を受けた者のうち、87%が合格(=単位取得)。うち、44.4%がS評価であった。A評価以上は、実に66.6%であった。
受講登録だけでなく、きちんと受講すれば、好成績を伴う科目であるといえる。



コメントをいくつか。

1)評価Cの4名の内訳は、レポート点を加えた100点満点中、60点 59点、57点、57点であった。本来ならば60点以上をC評価(合格)とすべきところ、57点までは救済した。ちなみに、50点以下をD評価とした。

ちなみに、評価Cの者4名のレポート提出回数は、計4回のうち、3回1名、2回3名であった。

2)D評価の7名の内訳は、レポート点を加えた100点満点中、50点、49点、37点、29点、28点、15点、10点であった。50点以下は不合格(D評価)とするのが妥当であると判断した。

ちなみに、評価Dの者7名のレポート提出回数は、計4回のうち、2回1名、1回4名、0回2名であった。

D評価の者は試験の点も低いが、1人を除きレポート提出が1回以下であり、レポート不提出のマイナス点が合否を決定づけているといえる。


3)ちなみに、B評価以上の者で、レポート提出回数が4回に満たない者の数は、A評価の者で3回のみ提出が2名、B評価の者で3回のみ提出が2名、2回のみが1名(←ただし、試験はほぼ満点)であり、それ以外の者はすべて4回のレポートを提出している。
S評価の者は全員レポート4回すべて提出である。


総じて言えることは、レポートをしっかり提出したものが、試験の出来がよいという当然の結果である。試験の出来が悪い者こそ、レポート点で稼いで欲しいのだが、結果は、レポートをしっかり提出する者ほど試験の出来の良く、レポートの提出状況の悪い者ほど試験の出来も悪いというものであった。格差社会をテーマとした講義の成績としてはなんとも皮肉な結果であった。
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コメントありがとう。
とりあえず、レポートを4つとも出している人で不合格者はいません。
ちなみに来期は八事キャンパスでの授業です。
  by TakahashiHajime
 春学期、ありがとうございました
試験を受けての感想を書きこませてもらいます。

個人的に後半(残り15分ぐらい)になるにつれて集中力が途切れ、教科書から引っぱり出すのに手こずりました。ノートが意外と役に立たなかったことも要因だとは思います。
後半の方が前半に比べ、短い文章なのに要約範囲が広く、非常に手間でした。事前に教科書に目を通したのに甘かったことも痛感しました。

結果を見て、しっかり授業を受け、課題をちゃんとこなした人たちが報われる形になったのでよかったです。
自分は…、出来るだけ良い成績であることを願うばかりです…。
先生の自分に対する評価、「ものすごく」期待してます(笑)

来期、も受講する予定なのでその際はよろしくお願いします。
ありがとうございました。
  by S.Y.(現社2年)
Posted on 11:58:24 «Edit»
2008
07/09
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第13,14回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義 第13 回~第14 回

『 格差社会から成熟社会へ』 を読む
• 福祉社会
• 労働社会
• 株式社会(経済社会)
• ミクロ社会(生活社会)

格差是正の論理
• 福祉政策と福祉社会(福祉レジーム)

• 労働政策と労働社会

• マクロ経済政策と株式資本社会

• 地域政策、教育政策・・・・とミクロ社会


成熟社会における市民政治
• 市民社会
• 市場経済
• 政治的決定権力

• 市民社会の成熟と民主主義との関係
• 市場経済と民主主義との関係
• 政治的決定権力と民主主義との関係


市民社会・市場経済・政治的決定
• 市民社会の成熟≠民主主義の成熟
– 民主主義成熟には政治的契機が要る

• 市場経済≒自由民主主義
– 親和性、相互規制、相互支持

• すべての政治的決定≠民主主義
– 民主主義手続きを通過しない政治的決定が大多数


市民社会の成熟とは?
• 社会的資本
– 相互利益のための調整と協力を容易にする、ネットワーク、規範、社会的信頼

• 社会的資本∝市民度
• 社会的資本⇒民主主義

• 民主主義の成熟と社会的資本の関係


社会的資本と民主主義
• 社会的資本が民主主義の成熟をもたらすプロセス
• 民主主義的経験が社会的資本の蓄積を促すプロセス

• 12 人の優しい日本人を材料に
– 強制された民主主義的経験と社会的資本の蓄積
– 人的資本の蓄積と民主主義的経験


EXITできないからVOICEする
• 密室に閉じ込められた12 人
• 評決を出すまで退出(EXIT)できない
 ⇒討論(VOICE)せざるを得ない

• 討論と決定の制度的強制という契機
• 強制された政治的経験
• こうした政治的契機がなければ社会的資本の蓄積は促進されなかった


社会的資本・VOICE・民主主義
• 社会的資本はコミュニケーションと発言(VOICE)のプロセスを通じて、民主主義的経験に動員される。
• 民主主義的経験はコミュニケーション(VOICE)のプロセスを通じて、社会的資本を蓄積する。
• コミュニケーションは退出(EXIT)の可能性が閉ざされている場合に活性化しやすい。(沈黙する場合もある)


コミュニケーションの好循環と悪循環
• 市民的対話の水準の高低
• 人的資本の蓄積度
• 退出の可能性
– 個人的退出が可能⇒発言しない/(発言する)
– 集団的退出が可能⇒退出する/発言する

• 社会的資本の蓄積を促すコミュニケーションを強制する政治的契機・制度的契機


市場と民主主義
• 制度としての市場経済
– 人為的な諸制度の複雑なネットワークとしての市場
• 非市場的制度と市場制度
– 企業、契約法、諸制度、国家
⇒諸市場が存在する

• 個人主義的分権システムとしての市場
• 「複雑性の縮減」システムとしての市場
– 個別的意思決定、市場価格、コミュニティと市場


市場を制御するEXITオプション
• 商品を買う/買わない
• 株式を買う/買わない(売却する)

• 他商品・他企業に乗り換える(競争メカニズム)

• 自由な離脱=市場
• 離脱オプションの存在⇒企業間の競争


市場を制御するVOICEオプション
• 消費者からの苦情やモニタリング
• 株主による意見表明
• 従業員(労働者)による意見表明

• 不満を解消(品質を改善)する(改善メカニズム)

• 発言する顧客/離脱する顧客
• 発言オプションの存在⇒企業側の社会的応答


市場を制御する自由主義と民主主義
• 発言オプション∽民主主義原理
• 離脱オプション∽自由主義原理

• 討論による改善
• 競争による改善

• 市場経済の制御≠国有化、民主的規制
• 市場経済の制御=(自由主義+民主主義)
– 株式会社制度や企業情報公開、自由な離脱/自由な発言、株主総会、労働組合、消費者運動


自由主義社会としての市場社会
• 決定権の分散システムとしての市場
– 個人的選択/決定(自由と責任)
– 複雑性の縮減

• 悪魔のひき臼と共同体的規制
– 経済的自由主義と( 共同体的) 社会防衛
– 市場社会と( 共同体的) 制度的制御
– 不確実性の縮減


市場社会と民主主義
• 市場社会と自由主義国家への「あとからの追加」としての民主主義

• 自由主義国家=責任政党制(と立憲主義)

• 多数者の利益⇒競争的政党制⇒政府
• 市場社会⇒個人の平等な権利と機会の平等⇒選挙権要求へ
• 民主主義は、競争的な社会による論理的な要求


市場社会と議会と政府
• 責任政党制とそれに基づく政府は、市場社会の要求でもあった

• 議会と政府とは
– 決定権力を民主主義的に制御するメカニズム
– 民主主義的圧力を制度的に制御するメカニズム

– 市場社会における多数者の利益の変動に反応する政府

– 不確実性の縮減(信用)メカニズムとしての立憲主義


市場社会の制御
• 離脱による制御と発言による制御

• 自由主義的制御と民主主義的制御

• 二つの原理を具体的制度へと設計し実現する
• 制度はいつでも改善に対して開かれている


決定権力の責任と制度的制御
• 複雑化する社会における諸決定の分散
• 決定権者のアカウンタビリティが問われる
– 重大決定であればあるほど社会的責任が問われる
• 離脱と発言を通じて

• 制度的に制御することによる不確実性の縮減
– 立憲制、責任政党制、契約法制、経済法制、労働法制、社会福祉法制 、、、、


市場社会と平等主義
• 市場社会を前提とした平等主義の追求
• 制度的制御を通じた平等主義の追求
• リベラルデモクラシーの枠内での平等主義の追求


• 市場社会と共同体的規制という永遠のテーマ


多元的、多層的、分権的制御
• 複雑性の縮減
– 自由と競争、価格評価、品質評価

• 不確実性の縮減
– 企業における責任経営者制、法制的規制

• 政府間システムの競争と法制的規制


社会的資本の好循環
• 民主的な意思決定という公共への関心
• 自由な意見形成という個人的関心

• 発言⇒信頼と妥協に基づく選択
• 非妥協的選択⇒離脱

• 離脱と発言のバランス
• 自由な意見の形成と意見の修正


過剰蓄積抑止のための制度的制御
過剰蓄積は抑止できるのか?

• 複雑性の縮減メカニズム(=市場社会)の中で実現される諸決定の帰結

• 共同体的規制と制度的制御の設計次第

市民の成熟と政治的契機
• 社会的資本の蓄積を促すような制度的強制

• 人的資本の交流を促すような政治的契機

• 発言の権利と離脱の権利の適切な保障

• 適切な制度の設計と不断の改善


改革型談合について(補論)
• もたれあい型談合(政官業の癒着)
– 業者への過剰利益保障
– 政治家や公務員へのキックバックや便宜
– 税金の無駄遣い
• 改革型談合(政治リーダーによる業の制御)
– 業者への適正価格の強制
– 首長(官の政治的リーダー)による改革行為
– 住民利益の優先


地方行財政改革というミッション
• 財政再建
– 信用と安定性の回復(不確実性の縮減)

• 業の利益と民の利益
– 「不適切な減額が行われているので損害はない」

• 政治的リーダーシップと高い行政能力と業界からの自立


成熟社会における地方自治

• 実力主義でなおかつ平等主義

• 冷酷じゃなくて、冷徹なリーダーシップ

• 人々を幸せにする政治

⇒共同体的規制に関わる制度と運用の改革

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Posted on 11:56:45 «Edit»
2008
07/02
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(2008春) レポート課題(その4) 

政治学A(レポートその4/2008春)

■テーマ 
授業で学んだことをレポートせよ。

■提出日 7/16の授業時 (遅れて提出の場合には、7/23の答案提出時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)

■注意 引用にあたっては、引用部分をかぎかっこで囲むと同時に、引用文献(著者名、著書名、出版社、出版年、ページ)を必ず明示すること。


レポートの採点基準と提出様式についてはこのリンクを参照のうえ、その指示に従うこと。
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Posted on 11:36:56 «Edit»
2008
07/02
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第12回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第12回

『 格差社会から成熟社会へ』 を読む
• 福祉社会
• 労働社会
• 株式社会(経済社会)
• ミクロ社会(生活社会)

格差是正の論理
• 福祉政策と福祉社会(福祉レジーム)
• 労働政策と労働社会
• マクロ経済政策と株式資本社会
• 地域政策、教育政策・・・・とミクロ社会

株式会社制度の再評価
• 企業とは何か
• 「国有化論」、「民主的規制論」を超えて
• 「企業の社会的責任」論
• 「コーポレイト・ガバナンス」論

• 「オープンな企業」論へ


所有から決定へ
• 「所有」とは「決定権の保有」のことである。

• 「所有による支配」から「決定による支配」へ

• 企業の「決定」への制約
• コーポレイトガバナンス
• 株主・監査役・公的管理機構などからの制約


株式保有と決定権
• 株式持合い制度と株主の決定権

• 株買収と企業

• 株式保有は、資産増か乗っ取りか?
– 資産増の権利は守り、乗っ取りの権利は制約するべき
– 大衆株主の利益⇔多数派株主の専制


株主利益の擁護へ
• 企業の社会的監視の強化
• 社会的存在としての企業へ

• 株式公開制と企業情報の公開
– 国有化、民主的規制から、情報公開と株価変動による社会的制御へ

企業の決定への圧力
• 株式の購入と売却(EXIT)
• 株主総会での意見表明(VOICE)

• 市場経済メカニズムによる企業の制御

• 労働者の利益と企業の決定

• 企業から退職する・就職しない(EXIT)
• 企業内で主張する(VOICE)


労働者の企業ではなく、社会の企業
• 労働者による企業管理には反対

• 全社会構成員による制約が優越する

• 労働者の要求と経営責任


目指すべき企業管理システム
• 大衆株主の利益を守る

• まじめな経営者の利益を守る

• 労働者の利益も守る


株式会社制度と証券取引制度

• 株式会社制度と大衆的な証券取引を基礎とした経済社会へ


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政治学A(レポートその4/2008春)
 ■テーマ 
授業で学んだことをレポートせよ。

■提出日 7/16の授業時
 (遅れて提出の場合には、 7/ 9の 授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)
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