政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

05< 1. 2. 3. 4. 5. 6. 7. 8. 9. 10. 11. 12. 13. 14. 15. 16. 17. 18. 19. 20. 21. 22. 23. 24. 25. 26. 27. 28. 29. 30. 31.>08
このページの記事一覧
Posted on --:--:-- «Edit»
--
--/--
--
Category:スポンサー広告

スポンサーサイト 

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
tb: --    com: --
Posted on 14:40:00 «Edit»
2009
12/08
Tue
Category:政治学B(中京八事/2009秋)

政治学B(中京八事/火3/2009秋) 第10回  

2009年度秋学期
政治学B
政治とはなにか

第10回


戦争と正義
正義の戦争はあるのか

くにとはなにか
国民国家と主権
国家間戦争とはなにか

内政と外交
共存のための技術としての内政
共存のための技術としての外交


「みんな」とは誰か?
さまざまな「みんな」
~クラス、学校、市、県、国
「みんな」の利益のくい違いや対立
⇒より大きな「みんな」の利益が優先されやすい
より大きな公共性の範囲

いまなお一番大事な公共性の範囲としての「国」
国家主権と戦争

世界全体のみんなかそれぞれの国のみんなか

文化とアイデンティティ
くらし方の違い、考え方の違い
文化を共有する集団としての民族や種族(エスニック)

アイデンティティ
自分はいったい何者なのか
自分の居場所はどこか
集団と個人
誰のために生き、誰のために死ぬことができるか

民族どうしの争い
正しさとはなにか

アイデンティティと相対化

共通の利益や公共性の単位としての国家や民族
国民国家(ネイション・ステイト)の時代
文化と言語コミュニケーション
「生きるのに必要な幻想」としての「想像の共同体」
生の意味、死の意味
民族の自己主張としてのナショナリズム
民族、宗教、主義、家族、血縁、、、

政治は「その他大勢」を相手にしなければならない
ナショナリズムの相対化


国民国家の基盤としての エスニックな共同体

国家とは
エスニックな共同体を基盤に組織された政治的共同体
「国家」および「国民」を形成する

エスニックとは外見的容姿や習俗(生活習慣)や言語の共通性を持つ集団
あるいは植民や移住の思い出(ウェーバー)

エスニックな共同体とは、「血統や起源を同じくしている仲間であると考えている人間の集団」

エスニックな共同体を構成する条件
集団固有の名前を持っていること
共通の神話を持っていること
共通の歴史的記憶を有していること
共通の文化を持つこと
特定の故国との結びつきを持っていること
構成員の多くに連帯感が存在すること
(アンソニー・スミス)
1~6は、相互に密接に関連

アイデンティティと文化
アイデンティティのよりどころとしての文化
集団に共通の文化は、世界と社会における自分の位置を示し、自分は何者であるかを確認してくれる存在
何のために、どのように生きればいいか、生きる意味と手がかりを与えてくれる存在
共通文化と連帯感

アイデンティティにとって、人々の外見的な所作や立居振舞、衣服、食事や住まいなどといった生活上のこまごまとした習慣などを通じて自ずとあらわれる文化の違いは、大きな意味を持つ

言語とナショナリズム
共通文化は共通言語に媒介される
新聞(NEWS)の時間的消費(アンダーソン)
国民とは、文字言語を媒体として多くの人々の頭の中で想像され共有されるようになった「想像の共同体」(B.アンダーソン)
文字媒体による自己表現
ナショナル・アイデンティティ
文字言語の文化的影響力
政治的な権力性


生きるための幻想~「死の意味づけ」
死に意味を与える存在
国家、国民、祖国、宗教、主義、家族、、、
生きるための幻想

相対的に多くの人を包括しうる幻想であった「エスニックな共同性」
エスニックな共同体を基礎にした主権的政治的組織としての「国民国家」

主権国家とは?
主権とは
一定の領域内における絶対的排他的な統治権
主権国家としての近代国家は、軍事・警察等の物理的強制のための手段を唯一正当に独占する
「国家とは、ある一定の領域の内部で、正統な物理的暴力行使の独占を要求する人間共同体である。国家以外のすべての団体や個人に対しては、国家の側で許容した範囲内でしか、物理的暴力行使の権利が認められないということ、つまり国家が暴力行使への「権利」の唯一の源泉とみなされているということ、これは現代に特有な現象である」(ウェーバー)

正統な物理的強制力の担い手 としての国家
主権国家内の争いは、-最終的には物理的強制力の発動によってでもー決着がつけられねばならない
「決着をつけなければ守れない共通の利益、公共の利益、国益が存在する」
主権国家存立の前提

共同体の死活の利益を擁護しなければならないと人々が感ずる
国益が存在する根拠

多民族国家における統合問題

単一のエスニック集団に依拠する国家
比較的統合は容易

複数のエスニック集団から構成された国家
国民共同体全体の文化と少数者の文化の折りあい

政党制を通じた統合
エスニックな共同体が特定の地域とつながりを持たない場合

連邦制や自治権の付与を通じた統合
エスニック集団と特定の地域が結びついている場合

共存のための技術~政治とはなにか
物理的な強制力の発動を最終的な担保としながら、強制力の発動をできる限り回避するために、お互いの利益や意見の相違をぎりぎりのところで調整することを迫られる
政治とは、互いの共存のために利害対立や意見の争いを調整したり妥協をはかったりしようとするさまざまな営み、すなわち「共存のための技術」

政治という営みは、物理的強制力の発動や、他者への強制としての権力とただちにイコールではない~「他者との共存の可能性をひらく試み」


内政と外交
主権国家内部における内政としての政治
(物理的強制力の発動を背景に、)その構成員に互いの利益や意見の相違を調整したり妥協をはかったりすることを要請する
「政治」という営みを通じて「共存」を要請する存在としての主権
主権国家間の政治としての外交
共存は絶対的要請であるとは限らない
対立が調停できなければ、決裂もしくは戦争
国内の場合には「内乱」


戦争と政治
戦争の場合には、なにがなんでもいずれかが勝たなければならないわけではない
共倒れの回避と共存のための政治の可能性

戦争の目的とは
必ずしも相手を殲滅するための殺し合いではない
相手を動かすための手段
共存のための努力としての政治の放棄
政治としての外交


ナショナリズムと政治
一国の利益を超える営みとしての政治~外交

ナショナリズムの核心にあるアイデンティティ
国民的使命感と自国の存在根拠
文化的使命(ウェーバー)
他の国民とは異なる存在であり、世界の中で果たすべき特別の役割、歴史的な使命があるという観念
他の文化に対する優越性ないし独自性
文化的使命と正義の主張
国際政治における共存の技術

ナショナリズムの相対化
共存のためにはお互いに対立しあう複数の「正義(使命)」を相対化しなければならない
共存のためにお互いの「正義」の間に折りあいをつける営みとしての政治
主権国家相互のあいだで、「共存のための技術」としての政治が要請されている
主権国家内とは違った困難がある

スポンサーサイト
tb: --    com: (0)
 コメント 
 コメント投稿 
管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。