政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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2007
12/10
Mon
Category:政治学B(中京/2007秋)

政治学B(第11回/2007秋) 

第11 回(12/4)
立憲制度と民主主義
民主主義とは何か?
(長谷部『何か』p.72-)

デモクラシー=「多数者の支配」

「長いあいだ、デモクラシーはマイナスのシンボルだった。」

「多数者の支配」に対する嫌悪

議会制への批判と擁護
• シュミットの議会制批判
個別利害の妥協の場としての議会
(≠真の公益)

• ケルゼンの議会制擁護
多様な利害の調整こそが政治のなしうる最大限
現実的な妥協の場としての議会
党派的利害の調整と討議民主主義
• ハーバーマスの議論
公益の実現を目指した討議は可能
公論の喚起と、公論の議会への反映

• アメリカ建国期の議論(マディソン)
党派と「大きな共和国」

• デモクラシーよりも、リパブリック( 共和制)
• democracy  から res publica  へ
アメリカのデモクラシー
デモクラシーの徹底としての
ファシズムと共産主義


リベラル・デモクラシーとしての
現代のデモクラシー
民主主義を支える立憲主義
• 民主主義的政治実現のための自己拘束としての憲法
• プレコミットメントとしての憲法

なぜ民主主義なのか?
(長谷部『問い直す』p.18-)
• なぜ多数決なのか?
「どのような場合には多数決で結論を出すべきではないか」
「民主主義に対してどのような制限が立憲主義によってかけられるべきなのか」

なぜ多数決なのか?
1)自己決定の最大化=単純多数決
全員一致は少数者の反対による決定不能を生む
2)功利主義(最大多数の最大幸福)
選択肢は単純ではない/幸不幸は計量不能
3)個人の同等性(各人を公平に扱う/個人の対等平等)
結論の善し悪しにかかわらない
4)コンドルセの定理
正しい判断をする確率/単純多数決が正しい結論を選ぶ確率

~~~党議拘束と専門的意見
なぜ民主主義なのか?
1) 民主主義( 多数決) は、正解に近づくための手段という見方
~~功利主義/コンドルセの定理

2) 正解はないのだから民主的な手続きにしたがって出た答えに従うしかないという見方
~~自己決定の最大化/個人の同等性
1) 正解に近づくための民主主義
1) 参加すること自体の意義
~公共空間への参加、討議と決定への参加
←民主主義の過剰評価?
  → 適度な政治参加、政治参加は目的か?

2) 功利主義の民主主義観
~自己利益に基づいて行動する結果、社会全体の幸福の最大化が導かれる
2) 手続きとしての民主主義
 「民主主義はさまざまな役割を果たしうるシステムであり、いろいろな立場から異なった仕方で正当化できるシステムである」(p.38-39)

 しかし、「最低限、民主主義が果たしているのは、人々の意見が対立する問題、しかも社会全体として統一した決定が要求される問題について、結論を出すという役割である。」
民主主義の限界
 「民主政治は、社会の根幹にかかわるような問題を解決することはできない」(p.40)

 「戦争や独裁を通じてしか解決し得ないような深刻な問題もある」

民主的には決めるべきではない問題群がある
=立憲主義による民主主義の制限!!
民主主義と立憲主義
 「民主主義が良好に機能する条件の一つは、民主主義が適切に答えを出しうる問題に、民主主義の決定できる事柄が限定されていることである」(p.41)

 「その境界を線引きし、民主主義がそれを踏み越えないように境界線を警備するのが、立憲主義の眼目である。」(p.41)
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