政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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2007
12/18
Tue
Category:政治学B(中京/2007秋)

政治学B(第12回/2007秋) 

市場社会と立憲制度
市場社会における立憲制度の意味について考える。

市場と立憲主義
• 「市場経済を典型とする独自の経済生活の領域が公と私の緩衝材として働く社会の方が、立憲的民主主義は良好に機能する。」
(『平和』p.104)
主権の構築
• 「近代国家の主権は、教会・大学・同業者組合など、国家と個人の間に位置する社会内部の中間団体の保持してきた特権を絶対君主が吸い上げ、国内で最高にして国外に対して独立の政治権力を確立することで成立している」(『平和』p.90)
憲法はどう使われたか?
• 軍事・政治的要因
• (外交)軍事と(内政)治安
• 経済的要因
• 国際市場(通商・貿易)と国内市場(流通・契約)
• 統治と民主化(戦争への動員、経済成長への動員)
立憲主義の要素
• 対外的主権
– 分離・独立・自由・対等
– 軍隊・安全保障
– 通商・貿易

• 対内的主権
– 治安・安全・流通・契約
– 立法権・行政権(元首・政府・議会)
– 金融=中央銀行
– 戦費調達・課税権(戦争への動員、成長への動員)
– 人権保障

再び、
カール・ポランニーの議論
を手がかりに。
• 以下、カール・ポラニー『大転換』より引用。
「金融--これは影響力を与えるチャンネルのひとつであった--は、多数の小さな独立国家の政策決定にたいする強力な調整者の役割を果たした。」

• 「貸付とその更新は信用にかかっており、その信用は行動のあり方にかかっていた。立憲政府(立憲制でなければ強い難色が示された)のもとでは、行動は予算に反映されたし、通貨の対外的価値は予算に対する評価と切り離しなかった」(p.17)
「ある国が金本位制を一度採用すれば、この有益な格率が強力な行動準則となった。そしてこれは変動しうる幅を最小に限定することになった。」

• 「金本位制と立憲制は、新しい国家秩序への忠誠を象徴するこれら二つの制度を採用した多数の小国に、ロンドンのシティの声を伝える媒体であった。」(p.17)
「パックス・ブリタニカは、ときには重艦砲の不吉な威厳でその権勢を維持することもあったが、それより頻繁に、国際通貨の網の目の意図を適宜たぐりよせることによって、その座を保持したのであった。」(p.17)
国際的な金融が
各国の政策決定にたいする強力な調整者であった
「信用としての立憲政府」

立憲政府の行動は予算に反映され、予算に対する評価は通貨の対外的価値と不即不離の関係をもつ
「アメリカ憲法は、農夫・職人的環境のなかで、イギリスの産業的光景から事前に警告を受けた指導層によって作成されたものだが、それは経済領域を憲法の支配から完全に隔離し、それによって私有財産をこれ以上考えられないような保護のもとにおき、世界で唯一の法的基礎をもつ、市場社会を創出したのである。」(p.302)
主権性の創造

徴税・通商・信用

(信用確保のための行政と司法)

阿川尚之『憲法で読むアメリカ史(上)』(PHP新書)より。
1)徴税

「第一に、連合規約のもとで議会には徴税権がなく、自身の財源がなかった。各州に資金の提供を求めることができても、強制はできない。」(p.60)

~独立戦争の戦費負担
2)通商

「第二に、連合議会には通商規制権がなかった。・・・独立と同時に各州が独自の通商政策をとるようになり、さまざまな通商摩擦が生じる。・・・独立を達成したことによって、かえって通商問題が発生し、アメリカ全体としての通商活動が阻害。」(p.60)

~交易・通商問題の発生
3)信用

「第三に、・・・各州の議会が、徳政令を発布して借金を帳消しにしたり、通貨を濫発したり、あるいは裁判所の判決を無効にしたり・・・。連合議会は独自の行政権も司法権も有しないので、州に対し命令を発してこうした政策を正すことができない。」(p.61)
州に対する次の行為の禁止

(通貨鋳造、契約無効、徳政令発布、遡及効を有する法律の制定、関税賦課などを禁止する規定)

=信用しうる政府(債権者にとって信用しうる政府)
立憲主義とは何か?
• 立法権と執行権の分離という原則へ~信用創造
(M.L.ベネディクト『アメリカ憲法史』p.1)
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