政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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2008
05/15
Thu
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第5回 

格差社会から成熟社会へ 2008 年度春学期
中京大学「政治学」講義  第5回

橘木俊詔『 格差社会』 を読む
本書の構成
・格差の現状(第1章)
・格差の要因(第2章)
・新しい貧困層の出現(第3章)
・格差社会のゆくえ(第4章)
・格差社会の是正策(第5章)

(前回の復習)
格差社会のゆくえ( 第4 章)

格差はよいのか?悪いのか?
• 「格差の何が悪い」という議論
一国の首相が格差拡大を容認する発言をした

「不況を脱するためには格差が出ても仕方がない」
「国際的な競争力のためには格差はやむをえない」

「不平等が拡大しても、経済効率が重要」

効率性と公平性のトレードオフ
• 「効率性と公平性は両立しない」

• 「効率性のためには公平性が犠牲になっても仕方がない」

• 「公平性を犠牲にしなければ効率性は高まらない」

貧困者増大の社会問題
1)低賃金労働者の増大⇒労働意欲の喪失

2)失業者の増大=人的資源のロス

3)犯罪の増加、社会の不安定化の危惧

4)公的援助負担の増、社会の負担の増加

5)社会の倫理の崩壊、不安定化

ニート、フリーターのゆくえ
• ニートの増大(「若年層無業者」)
– 10 年で20 万人増
• (1993 年40 万人⇒2002 年60 万人)
– 30 歳前後の壮年ニートの増加

• フリーターの増大
– この20 年で4 倍以上に
• (1982 年50 万人⇒2000 年代200 万人~400 万人)

階層固定化
• 格差拡大から階層固定化へ
– 格差拡大⇒不平等の進行⇒階層固定化
 ⇒競争の不活性化


階層固定化⇔人材の最適配分

格差をどこまで認めるか?
• 「格差の存在しない社会はない」
• だが、「格差をどこまで認めるのか?」

1)上層と下層の差をどこまで縮めるのか?
– 貧困層の存在を容認
2)貧困者をなくすにはどうするか?
– 貧困者ゼロをめざす

どこまで格差を認めるか?
• 「有能な人、努力した人が報われる社会」
– 「敗者」をどう扱うか?

• 機会の平等(競争への全員参加)の保障
– 競争に始めから参加できない層の存在

⇒「どこまで格差を認めるか?」
(以上、前回のまとめ)


格差社会の是正のために(第5章)
1)競争と公平の両立
2)雇用格差を是正する
3)地域の自立と活性化
4)教育の機会均等
5)貧困の救済
6)税制改革と社会保障制度改革
7)「小さい政府」からの脱却

1)競争と公平の両立
• 結果の平等から見れば、効率性と公平性はトレードオフの関係
• 機会の平等から見れば、機会の平等性の達成が経済の効率性を高める

• 高額所得者の減税と勤労意欲
• 北欧モデル~高負担・高福祉 ( 効率と公平)

2)雇用格差を是正する
• 貧困者をゼロに近づける努力

• 職務給制度の導入(同一労働同一賃金)
– オランダ ワークシェアリングの例
• 最低賃金制度の改善
– 労働分配率を上げる 低所得者に厚く
• 脱ニート・脱フリーター政策
– 雇用政策支出を高める

3)地域の自立と活性化
• 企業誘致
• 暮らしやすい地域~病院や介護施設
• 農業の育成
• 地域支援策
– 公共事業削減分をまわす
– 活性化による税収増をまわす

4)教育の機会均等
• 奨学金制度の充実
• 公立学校を充実させる政策
• 公的教育支出を増額する
• 職業教育の復活

5)貧困の救済
• 生活保護基準の見直し
– ミーンズテストの是正
– 申請手続きの簡素化
– 親族からの支援 ?、 働ける年齢?
• 失業保険制度の充実
– 加入率、給付期間
⇒保険料アップ、使途限定、公務員の加入

6)税制改革と社会保障制度改革
• 累進性と逆進性の是正
• 再分配効果の低さ

• 健康保険料未納と健康格差
• 年金保険料未納と年金制度崩壊

• 所得税の累進度を上げる
• 累進消費税の導入

7)「小さい政府」からの脱却
• 日本の税負担率の低さ
• 高福祉高負担か、中福祉中負担か、低福祉低負担か
• アメリカ型かヨーロッパ型か

おわりに
• あとがき

政治学A(レポートその1/2008春)
■テーマ 
テキスト「格差社会」を読んで
 ~思ったこと、考えたこと

■提出日 5/21の授業時
(遅れて提出の場合には、5/28の授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)

■注意 引用にあたっては、引用部分をかぎかっこで囲むと同時に、引用文献(著者名、著書名、出版社、出版年、ページ)を必ず明示すること。
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