政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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2008
05/28
Wed
Category:政治学A(中京豊田/2008春・水2)

「政治学A」(中京豊田/2008春/水2)第7回 

格差社会から成熟社会へ
 2008 年度春学期  中京大学「政治学」講義 第7回

『格差社会から成熟社会へ』を読む

本書の構成
・グローバリゼーションと格差社会(第1章)
・社会の成熟とはどういうことか(第2章)
・経済成長と格差社会のゆくえ(第3章)
・格差是正の社会福祉システム(第4章)
・改革型談合と地方自治(第5章)
・格差社会における企業と株式制度(第6章)
・格差是正と労働組合(第7章)
・グローバリゼーションとケインズ主義(第8章)


資本主義と格差社会

• 第3章 成熟社会の歴史的位置 (大西広)

「ポスト資本主義社会」としての「成熟社会」

ポスト資本主義とは?
・「社会主義」ではなく、「ポスト資本主義」
 ~「人本主義」「知識社会」
    =「人間を中心とする知識社会」
   (ドラッカー『ポスト資本主義』)

・「ポスト資本主義」社会は矛盾の無い社会ではない
 ~「資本主義」とはなにか?
 
「資本主義」とはなにか?
「資本主義」=「産業革命後の資本蓄積の必要を満たすシステム」

• 産業革命による「機械」の登場
– 「道具」社会から「機械」社会へ
– 「熟練」(腕と技)の社会から「機械」(=資本)の社会へ

資本蓄積の達成
• 1000トンの生産物を作るには?
– 技術1) 機械0台と1000時間の労働
– 技術3) 機械10台と50時間の労働
– 技術4) 機械20台と20時間の労働

– 技術1) 0台×10時間+1000時間=1000時間
– 技術3)10台×10時間+50時間=150時間
– 技術4)20台×10時間+20時間=220時間

 <技術3が最も合理的>
 ==> 資本(機械)の過剰蓄積


ゼロ成長社会へ
• 純投資比率の長期的低下 (p.67  図1)
– 投資促進的な政策への批判の高まり
– 資本蓄積の正当性の終焉(過剰蓄積)

• 資本蓄積不要の時代=ポスト資本主義
– 「反生産力主義」ではなく「効率主義的」な主張
– 資本の過剰蓄積が「生産力発展の桎梏」に
– 「生産力主義」的な主張


成長率ゼロの社会へ
• 「知識投入による成長」を除くと、ゼロ成長

• 不景気(ほぼゼロ成長)は、資本蓄積の終焉

• 高度成長(=急激な資本蓄積)の終焉


所得格差の拡大?
• 橘木俊詔vs. 大竹文雄(『 日本の不平等』 )
• 「橘木は不平等度を過大に評価している」?


資本主義と所得格差
• 急速な蓄積と階級格差の拡大
– 資本蓄積のスピード
– 先富/後富
 ⇒資本主義初期における階級対立の激化

• 資本蓄積の目標値への接近と所得格差の縮小
– 資本蓄積が進めば格差が縮小する(はず)

・・・・なのに、なぜ格差社会化?


格差社会の発生要因
• 先富階級と後富階級
• 「今期と来期の間の時間選好率」の格差

• 格差の固定化こそが問題(資本蓄積の目標値の格差)
• 時間選好率格差が無ければ所得格差は消滅する(はず)

• 「資本主義がその発展によって解決する問題」ではなく、別種の問題。
⇒格差を是正する「正義」の問題へ (再分配政策?)


国内格差の創出か、国際格差の縮小か
• 「安価な労働力」の必要=低賃金労働者からの搾取による国際競争力の確保

• 国内「負け組」(⇒低所得者)の創出か、外国人労働者の受け入れか

• 途上国成長が、先進国/途上国格差を縮小する

• 途上国成長は、日本の成熟社会化を促進する。


経済成長とナショナリズム
• 「国民的競争」としての経済成長
• 「国民的競争」としての国際的競争力

• 途上国成長は、ナショナリズムを高揚させる
     が、成長の達成が、ナショナリズムを克服する。



政治学A(レポートその2/2008春)
■テーマ 
テキスト『格差社会から成熟社会へ』の中から、1つの章を選び出し、その章の要点をまとめたうえで、批評せよ。

■提出日 6/11の授業時
(遅れて提出の場合には、6/18の授業時まで受け付ける。その際の評点は80%とする。それ以降の提出は受け付けない。)


■注意 引用にあたっては、引用部分をかぎかっこで囲むと同時に、引用文献(著者名、著書名、出版社、出版年、ページ)を必ず明示すること。
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