政治学者 高橋 肇のブログサイト。 政治学を中心とした学術的なテーマを掲載。 その他のテーマは、たかはしはじめ日記へ。

 

Hajime TAKAHASHI's Politics

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2008
10/07
Tue
Category:政治学B(中京八事/2008秋・火3)

「政治学B」(中京八事/2008秋/火3)第2回 

政治学B
格差社会から成熟社会へ

2008年度秋学期
第2回(10/7)
市場のグローバル化と全面化が進展するなかで進行する格差社会化の現実を認識する

地球社会の成熟化に向けた国家や世界社会の課題について考察する

山田昌弘『 希望格差社会』 を読む。
• 不安定化する社会の中で
• リスク化する日本社会(以上、今回)
• 二極化する日本社会
• 戦後安定社会の構造
• 職業の不安定化
• 家族の不安定化
• 教育の不安定化
• 希望の喪失
• いま何ができるのか、すべきなのか
先が見えない時代?
• 「五年後の生活の見通しも立たないのに、50 年後の生活の心配ができますか?」(p.11)
• 「老後のことを考えられない、考えたくない若者の増加」?(p.12)

• 将来の心配をしなくてもよかった右肩上がりの時代 。。。
希望格差社会
• 「日本社会は、将来に希望がもてる人と将来に絶望している人に分裂していくプロセスに入っているのではないか。」

• 「これを私は、『 希望格差社会』 と名付けたい。」(p.14)
不安定化する日本社会
• パラサイトシングル、親と同居する未婚者、できちゃった婚、フリーター、引きこもり、不登校、児童虐待などの増加(p.19-20)
• 未来に希望を持てない社会(p.21-22)

• 「リスク」と「二極化」
リスク化
• 将来の生活の予測可能性の低下と、不確実性の増大
– 終身雇用の崩壊、就職難、倒産、解雇
• 家族関係の不安定化
– 未婚化、離婚の増加、年金財政破綻の懸念
• etc
• ウルリッヒ・ベック『 リスク社会の到来』 (邦訳『 危険社会』 )
(p.22-23)
二極化
• 格差の拡大
• 1990 年代半ばからの中流社会の崩壊
• 「勝ち組」「負け組」への二極化
• 正社員とフリーター
• 寄生者と自立者
• 「立場の格差」「質的格差」
• 諸問題の二極化
(p.23-24)
心理的不安定化
• リスク化、二極化の進展による不安の増大
• 「将来の生活破綻や、生活水準低下への不安」
• 「希望の喪失によるやる気の喪失」

• 「経済的格差(量的格差)」は「質的格差(立場の格差)」を生み、「心理的格差(希望格差)」につながる。
(p.25-26)
1998 年。
• 不安意識が一気に表面化。
• 中年男性の自殺率の急増。
• 青少年犯罪、引きこもり、不登校の増加。
• まったく勉強しない中高生の急増。

• リスク化、二極化が若者の心理に与える影響
• ⇒将来の日本の社会秩序を脅かす可能性
(p.26-27)
世界史的転換期の中の日本
• 戦後国際社会の枠組みの変化
• グローバリゼーション、IT化、ネットワーク化

• 先進資本主義諸国に共通する現象としての、不安拡大と希望喪失

(p.27-28)
近代社会の構造転換
• ギデンス『 暴走する世界』
• バウマン『 液状化する近代』
• ベック『 リスク社会』
               ・・・などなど。

• 社会の豊かさと人々の自由度の増大
• ⇒リスク化と二極化
(p.29-31)
本書の構成
• 2 章「リスク化」
• 3 章「二極化」
• 4 章「戦後日本社会が安定していた理由」
• 5 章「職業世界の変化」
• 6 章「家族生活の変化」
• 7 章「教育の分野における変化」
• 8 章「人々の意識への影響」
• 9 章「対応策」
リスク化する日本社会
• 「現代日本社会では、生活に対する『保証』が急速に失われつつある」、「戦後日本が築いてきた安心社会の終焉」 (p.36)

• 「リスク」=「何かを選択するときに、生起する可能性がある危険」(p.38)

• 「原子爆弾はデンジャーだが、原子力発電はリスク」(p.38)
• 「不確実性」と「リスク」(p.38-39)
生活リスク
• 「人並みの生活ができなくなる危険性」(p.39)
• 相対的基準としての「人並み」

• 「前近代(伝統)社会における危険」と「外部リスク」
• 「近代社会」=「自然の制御」と「伝統からの離脱」(外部リスクの制御)
• ⇒「外部リスクの減少」と「選択に伴うリスクの登場」
• 「外部リスクの制御がリスクを生む」 (p.42-43)
選択に伴うリスク
• 職業選択の自由
• ⇒職に就けないリスク

• 配偶者選択の自由、離婚の自由
• ⇒結婚できないリスク、離婚されるリスク

• 教育システムの変化
(p.43-)
選択に伴うリスクと人々の意識
• 秩序破壊としての自己実現から、賞賛されるものとしての自己実現へ
• ⇒自己実現できない=自己不全感や絶望感

• 「自己責任」概念の発生

• ⇒個人の感情状態に負荷、自己実現の強要
(p.46)
高度成長期から1990年までのリスク
• 高度成長期~外部リスクの削減、小さな内部リスク
– 失業リスクの小ささ、見合い結婚、離婚の減少
• ⇒「高望み」や「冒険」さえしなければ「安定した生活」

• 将来予測と生活設計がしやすい時代
(p.47-)
リスクの普遍化
• 1990 年ごろから「リスクの普遍化」

• リスク自体の性格変化
– リスクの普遍化~「選択を強要される社会」へ
• 生活リスクの変遷 ( 概念図p.53)
• リスクに陥ったときの対処法の変化
– リスクの個人化(⇒自己責任の強調)
(p.49-)
リスクの個人化
• 中間集団が個人を守れ(守ら)なくなった

• 中間集団のリスク化

• 連帯の困難

• 保険のリスク化
(p.54-)
リスクと自己責任
• リスクに対する責任の個人化

• ⇒社会意識の変容
– 「運頼み」の人間の出現
– 「自己責任」からの逃避

山田昌弘『 希望格差社会』 を読む。
• 不安定化する社会の中で
• リスク化する日本社会(以上、今回)
• 二極化する日本社会(以下、次回)
• 戦後安定社会の構造
• 職業の不安定化
• 家族の不安定化
• 教育の不安定化
• 希望の喪失
• いま何ができるのか、すべきなのか
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